起こるべくして起きた問題だったり。

生体肝ドナー下半身不随 群馬大、薬過剰投与で


 記者会見で頭を下げる群馬大病院の森下靖雄院長(中央)ら=24日午後7時ごろ、群馬県前橋市の同病院
 
 群馬大病院で昨年11月に行われた生体肝移植手術で、夫に肝臓を提供した50代女性が手術後、血液凝固阻止剤「ヘパリン」の過剰投与が原因で脊髄(せきずい)を損傷し下半身不随になっていたことが24日、分かった。
 同病院は医療ミスを認め、女性や家族に謝罪。夫は手術後の今年3月に感染症のため死亡した。
 日本肝移植研究会によると、生体肝移植は国内で4000例弱実施。京都大病院で提供者(ドナー)となった40代女性が多臓器不全で死亡した例はあるが、ドナーが医療ミスで重い後遺症になったのは初めて。また、移植を受けた患者の生存率も1年後は約82%、3年後は約78%と高い。
共同通信) - 7月24日21時6分更新


 ここから雑感
 臓器移植の最大の問題点はコストパフォーマンス&可能治療数の絶対数が少ないことにあります。臓器移植推進側はドナー登録の数を増やせば問題は解決するかのように喧伝してますが、もし日本人すべてをドナー登録しても移植可能な人間は数人いればいいほうじゃない?程度ではないかと。

 じゃあなんで臓器移植が結構な数行われてるのかというと実績作りのためだったりします。実際に臓器移植が行われてるとこをよく見れば大学病院ばっかりですからね。

 より多い数の人を治療するには人工臓器の開発を推進すべきですが、これって学(官)の側では領域的にはっきりしないんっすよね。なので補助金等はでないと。人工臓器開発は民間が地道にやってる感じですし。

 んでも、まぁ近い身内の人が臓器移植で命を長らえるなら、私も当事者ならそういう方向で行動するとは思いますけどね。ただ、現状では見知らぬ他人のためにドナー登録する気はちょっと起きないかなぁ。